チェルニーさん
[21世紀へのチェルニー] ショパン ¥1100+税
山本美芽 著
読みやすく、とても勉強になりました。
ずばり、ピアノ学習者にチェルニーは必要か必要でないか、これがテーマです。
チェルニー(ツェルニーとも書かれます)と名のつくエチュード(練習曲)は、よく聞くであろう
100、110、30、40、50、60番だけではありません。
その他にもたくさんのエチュードを後世に残してくれました。
チェルニーさん、およそ200年経った今も、遠く離れた日本でこんなにたくさんの人が自分の書いたエチュードを使ってくれているなんて、思ってもみないだろうな…
残念ながら、海外では、チェルニー使用者はあまりいないそうです。
バイエルも同じことを言われていますよね。
明治時代にチェルニーもバイエルも日本へ入ってきた。
平成の今、それを使用…は、確かに教える側は型があっていいのだけど、習う側は、古く、堅苦しく、つまらないとなるんでしょうね。
でも私は、バイエル→チェルニーコース嫌いじゃないです。
ピアノの基礎をストイックに練習してますっていう自分が好きなんでしょうね(いやストイックではありません…笑)
折角、チェルニーの作品がいっぱいあるので、
苦行と感じなければ、臨機応変に選択し、たくさんの作品に触れていく、[チェルニーを巡るコース]いいんじゃないかな…
因みに、私自身は、バイエル→ピアノの練習ABC(ル・クーペ)→ピアノの練習ラジリテー(ル・クーペ)→チェルニー30番→40番
どれも飛ばさず1番から最後まで。
30.40番は終了後、もう1周、習い直しした覚えが…泣
今でも30番は、よくひっぱりだして弾いています。
私達の時代は、こんな感じの人が多数だったと思いますが、今の人達は、どんな過程を辿ってるのかなぁ…
中村菊子さんは、ジュリアード音楽院の留学時代に、ピアノ教育学権威だった教授に、何故チェルニーを使用しないか質問した。
その答えは…
「チェルニーを練習すれば、チェルニーが上手になるだけです。」
ぐうの音も出ないわ 笑
チェルニーのエチュードが好きというより、あの頃チェルニー弾いてたなっていう思い出が好きなのかな。私…
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